映画「メアリーの総て」フランケンシュタインの著者は18歳の乙女!※ネタバレ
どうも ゆうですÜ
今回紹介する映画は
メアリーの総て
前から気になっていて、ついにアマプラに出たので早速観てみました!
主演のエル・ファニングがむちゃ可愛い!
エルファンの方には、たまらない作品の一つではないでしょうか
個人的には、この19世紀のイギリスが舞台という点が好きなポイントです
影山みほさんの映画解説総合メディア
「MIHOシネマ」でも紹介されていますので、こちらもチェック
説明・あらすじ
原題:Mary Shelley(2017)
アイルランド・ルクセンブルク・アメリカの伝記、ヒューマンドラマ、ラブロマンス映画。
監督はハイファ・アル=マンスール。
ゴシック小説「フランケンシュタイン」の著者である、19世紀初頭の女性作家メアリー・シェリーの人生を描いている。
19世紀、イギリス。作家を夢見るメアリーは、折り合いの悪い継母と離れ、父の友人のもとで暮らし始める。ある夜、屋敷で読書会が開かれ、メアリーは“異端の天才詩人”と噂されるパーシー・シェリーと出会う。互いの才能に強く惹かれ合う二人だったが、パーシーには妻子がいた。情熱に身を任せた二人は駆け落ちし、やがてメアリーは女の子を産むが、借金の取り立てから逃げる途中で娘は呆気なく命を落とす。失意のメアリーはある日、夫と共に滞在していた、悪名高い詩人・バイロン卿の別荘で「皆で一つずつ怪奇談を書いて披露しよう」と持ちかけられる。深い哀しみと喪失に打ちひしがれる彼女の中で、何かが生まれようとしていた──。
ストーリー(ネタバレ)
・主な登場人物
メアリー(エル・ファニング)
パーシー(ダグラス・ブース)
妹クレア(ベル・パウリー)
父ウィリアム(スティーヴン・ディレイン)
バイロン卿(トム・スターリッジ)
ポリドリ医師(ベン・ハーディ)
19世紀ロンドン。作家を夢見るメアリーは、母の墓石に寄りかかり怪奇小説を書いていた。家に戻るといつものように継母と衝突するが、親友のような義妹クレアは味方だった。父ウィリアムは「政治的正義」の著者で、政治思想家として名高く、書店を営んでいた。本当の母は「女性の権利の擁護」の著者で、メアリーを出産して亡くなった。ある日継母と大喧嘩し、父はメアリーをスコットランドの友人の元にしばらく預けることにし「孤独の中で自分と向き合い、人真似ではない自分の声を探すのだ」と告げる。最初は何もない田舎だと戸惑っていたが、次第に大自然に癒されてゆく。ある晩、滞在している屋敷で詩の朗読会が開かれ、そこで裕福で過激な詩人パーシー・シェリーと恋に落ちる。パーシーはメアリーの父の信奉者であったが、「血が凍りつき、心臓が波打つような小説を書きたい」と言うメアリーに興味を持ち始め、恋の詩を送る。しかし、妹のクレアが重病だとの知らせを受け、メアリーは急遽ロンドンに戻る。しかしクレアは寂しさと退屈からの仮病だった。
しばらくすると、父ウィリアムの元に若い客がやってくる。それはパーシーで、父に弟子にして欲しいと頼み、メアリーを追いかけてきたのだった。メアリーは自分だけの聖域である母の墓にパーシーを連れ、突然の雨から雨宿りした教会でキスをする。恋に浮かれていたそのとき、街で見知らぬ女性に声をかけられる。なんと彼女はパーシーの妻で幼い娘も連れていた。「夫に近づかないで」と言う忠告を振り切ろうとすると「私は彼と駆け落ちしたのよ」と言われ、パーシーに対する不信感が募る。パーシーはもう愛していない「愛が冷めた後も夫婦でいなくてはならないのは理不尽だ」と答える。息の詰まりそうな状況に、メアリーはクレアといつかこの家を出て2人で世界を旅しようと約束する。しかし諦めないパーシーに諭され、メアリーは本心に従い自由な恋愛に結婚は必要ないと父に告白するが、激昂され「あの男を選ぶなら、父の愛を失うぞ」と言われる。メアリーはパーシーと駆け落ちしようとするが、クレアに「約束したわ、私も連れてって」と見つかり、3人でセント・パンクラスで自由に暮らし始めるのだった。
しかし幸せな日々は長くは続かない。パーシーの仕事は上手くいかず、おまけに勘当されて文無しになってしまう。メアリーはばったり市場で父に出会うが「自分の娘も平気で捨てる男だ、覚悟して生きろ」と言い去っていく。しばらく経つと、パーシーは臨時収入だと、召使いを雇い立派な家に引っ越し、また3人は豊な生活を始める。ある日パーシーの友人を食事に招待するが、友人はメアリーに迫ってくるのだった。困惑してパーシーに告げるが、恋愛は自由だ、彼が気に入れば付き合えばいいじゃないかと言われ、価値観の違いに苦しむメアリー。そして3人は気晴らしにと化学ショーを観に行き、メアリーはそこで電気ショックにより死者が生き返るという演出に衝撃を受ける。まもなくメアリーは妊娠し娘を出産、家族は幸せに包まれる。少し疎外感を感じたクレアは劇場で知り合ったバイロン卿と密会するようになる。しかし再び不幸が訪れる。実はパーシーは多額の借金をしており、取立屋に追われ悪天候の中夜逃げを強いられる。病気だった娘は亡くなってしまうのだった。絶望に暮れるメアリーは娘が蘇る夢も見るが、辛い現実は変わらなかった。
しばらくしてクレアからバイロン卿の子を妊娠していると告白され、彼がいるジュネーブのディオダティ荘へ訪れることになる。バイロン卿は一緒にいたドクターのポリドリだけでは退屈だと3人を迎え入れる。バイロンは横柄な態度だが、ポリドリは「子を失う苦しみによく耐えた」と理解を示してくれたのだった。ある日、雨続きで退屈だと、皆で一つずつ怪奇談を書くことになる。しかしクレアは清書係だと言うバイロンに、自分の恋人をどこまで馬鹿にするの?と非難すると「君は恋人じゃないよ、おバカさん」と告げられ、彼女はショックで飛び出してしまう。メアリーが慰め連れ戻すが、養育費は払っても結婚はしないとバイロンは言う。そしてパーシーの元に、妻の自殺という訃報が届き、彼もショックで自暴自棄になるのだった。ポリドリのみが怪奇談「吸血鬼」を完成させるが、散々な状況にメアリーはこの場を立ち去ることを決意する。
セント・パンクラスに戻るとメアリーは夢中で小説を書き始める。そうして完成した「フランケンシュタイン」をパーシーに見せると、彼は称賛しながらも、もっと希望を持たせようと提案してくる。メアリーは激怒し、これは私の小説よ!と自ら出版社に持ちかけるが、18歳の若い女性には似合わないなどと断られ続ける。クレアは「怪物の苦悩に共感する人は大勢いるはず。必ず出版して」と励ます。やっと出版にこぎつけたが、匿名かつパーシーの序文付きならと条件づけられ、屈辱に絶えるのだった。そんな彼女の元にポリドリが訪れ、出版された「吸血鬼」をプレゼントするが、それもバイロン著として出版されたものだった。「自分が作り出した怪物に食われてはいけない」と言って去っていく。本には父ウィリアムが開く「フランケンシュタイン」出版記念会の案内状が挟まれていた。メアリーはこっそり会に訪れると、父は小説を大絶賛し、しばらく会っていなかったパーシーも現れる。「作者は私ではありません。私は絶望を与えただけ、作者はメアリー・ゴドウィンです」と公表する。それを聞いたメアリーはパーシーに「私は何も後悔してないわ」と告げ、キスをする。
その後ふたりは結婚し「フランケンシュタイン」第二版には、メアリー・シェリー著と刻まれている。
感想(ネタバレ含む)
とにもかくにも、エル・ファニングが可愛い!美しい!
可愛らしい見た目ですが、役柄は芯の強い女性でかつ悲劇のヒロインなので、ただ可愛いだけでなく、エモさも合わさった魅力に溢れています
個人的に1番の悲劇の女王はナタリー・ポートマンですけどね!笑
化学ショー
娘の死
非道な男性
女性解放の活動家である母
などなど
「フランケンシュタイン」が生まれた背景にはいろんな要素が詰まっていたんだなと、観ていて思いました
ただ、私自身は「フランケンシュタイン」は何となく知っているだけで
しっかり小説を読んだことがないので、まだまだ知識浅・・・というか
語る資格はないかもしれません汗
しかし、18歳の女性が本を出版するってすごいなと改めて思いました
もちろん現代でも16歳とかで小説家デビューしている人はいると思いますが
女性がまだ社会進出がなかなかできなそうな時代
衝撃作であったことは間違いないですね
そして現代でも、誰もが存在を知る傑作
しかし、映画レビューを見てみると、意外と評価が低い意見もありました
それは、史実とかなり異なる内容だから、だそうです
確かにちゃんと調べなければ、誤った解釈のままになるとこでした!危ない
映画では、かなりパーシーやバイロンが下衆野郎に描かれてますが
確かに、女性関係はかなり奔放であったかもしれませんが
創作に関しては、かなりメアリーの支えになっていたようです
小説を書く後押しや、校正を行ったり
実際、出版社を駆けずり回ったのはパーシーだそうです
これは現代的な見方かもしれませんが、客観的に見て
パーシーやバイロンの庇護を受けているように見えますし、文句言えないというか・・・
そして結婚せず駆け落ち、妊娠・・・大胆というか軽率というか
むしろ彼らに見捨てられていたら、もっと残酷な生涯だったかもしれません
運いいな〜とすら思ってしまいました
史実はよくわかっていないので、あくまで映画についての解釈ですけどね
余談ですが、過去にポルトガル紀行で、バイロンが称賛した地を紹介しています
そしてポリドリも、かなり好青年に描かれていましたが
史実ではお調子者で、「吸血鬼」もバイロンの作品を盗んでつくったそうです
また、ディオダティ荘でいきなり怪奇談を書くことになっていますが
その前にするはずの怪奇談義(怪談話)のシーンが一切ないところが残念なポイントだとか
その他も細かいですが、設定の違いなどが多々あるようで
史実とは別ものの話として楽しむのがいいかもしれません
もうひとつの見どころは、やはりディオダティ壮などの豪華な装飾品や衣装でしょうか
伝記映画、歴史映画の見どころですよね
ちなみに過去に
1910年代のイギリスで女性参政権のために闘った女性たちを描いた映画も紹介しています
そして「フランケンシュタイン」について調べたら、2015年公開の比較的新しい作品を見つけました
映画 『 フランケンシュタイン アダム・ザ・モンスター』 公式予告
とても現代的ですが、こちらも気になりますÜ