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映画「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」全てを賭けたふたりの闘い

どうも ゆうですÜ
今回紹介する映画は
ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男

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Twitterでお勧めされているのを見て、気になって観てみたら
想像以上に素晴らしく、夢中になる映画でした
テニスの大会と言えばウィンブルドン
ぐらいしか知らない私でもとても楽しめました

 

影山みほさんの映画解説総合メディア「MIHOシネマ」でも紹介されていますので、こちらもチェックしてみてください

mihocinema.com

説明・あらすじ

原題:Borg McEnroe(2017)
スウェーデンデンマークフィンランド合作の伝記・スポーツ・ドラマ映画。
有名なライバル関係であった実在のテニスプレイヤーのビヨン・ボルグとジョン・マッケンローが対戦した、1980年ウィンブルドン選手権の男子シングルス決勝戦を描いている。
監督はヤヌス・メッツ、脚本はロニー・サンダール。
第42回トロント国際映画祭のオープニング作品。

映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』公式サイト


【公式】 『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』 8.31公開/本予告

北欧の氷の男と、NYの炎の男――
どこへ行ってもマスコミとファンに追いかけられ、片時も心が休まらない男がいる。彼の名はビヨン・ボルグ、世界ランク1位のテニスプレーヤーだ。1980年、24歳のボルグは、アスリート人生最大のプレッシャーと向き合っていた。まもなく始まるウィンブルドンに、歴史的記録となる5連覇がかかっているのだ。いつも冷静沈着で、「氷の男」と呼ばれるボルグの真の葛藤を知るのは、コーチのレナートと、婚約者のマリアナだけだった。

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そんなボルグのライバルとして現れたのが、「アル・カポネ以来、最悪のアメリカの顔」「恥を知れ、悪ガキ」などと、メディアから激しいバッシングを受けているジョン・マッケンローだ。世界ランク2位を誇りながら、納得できない判定に食い下がり、ブーイングを放つ観衆にも容赦ない罵声で反撃する男だ。
モナコの自宅から、マリアナと共にウィンブルドンへと乗り込むボルグ。迎える車、泊まるホテル、その部屋のタオル1枚に至るまで、ボルグの指示で毎年全く同じ物が用意されていた。さらに、トレーナーがガットを張り直した50本のラケットのテンションと音を1本ずつ丹念にチェックするのが、ボルグの眠る前の日課だった。
レナートとボルグの出会いは、ボルグが少年の頃に遡る。ボルグは故国スウェーデンのクラブで頭角を現していたが、すぐにキレる性格だった。家が貧しかったこともあって、テニス選手にふさわしくないと退会を迫られていた時、国の代表監督のレナートに才能を見込まれたのだ。

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いよいよ幕を開ける、運命のウィンブルドン――
1回戦で、格下の相手に苦戦するボルグ。勝利者インタビューで淡々と「彼は強かった」と語るボルグをホテルのロビーのTVで見ていたマッケンローは、「何度もあんなふうになろうとした。だが無理だ」と傍らの選手に語る。マッケンローにとって、3歳年上のボルグはずっと憧れの存在だった。
一方、ボルグもマッケンローの試合をTVで観戦する。審判にうるさい鳩を「何とかしろ」とムチャを言うマッケンローに、ブーイングを飛ばす観衆。そんな傍若無人なマッケンローに、ボルグはかつての自分を見ていた。
3回戦が雨で中断した上で再開し、ボルグのストレスは頂点に達する。試合後、ボルグは唯一感情をぶつけられる二人、すなわちトレーナーにクビを宣告し、マリアナを部屋から追い出す。コートではいつも冷静でいられるのは、レナートの教えのおかげだった。沸き立つ怒りや恐れを1打1打に叩き込むと誓った結果、ボルグは1974年に全仏オープンで、1976年にはウィンブルドンで、史上最年少での優勝を飾り、熱狂的な人気を獲得したのだ。

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ついに始まる決勝戦。生死をかける者たちの闘いと共鳴――
自慢の父に褒められたい――それが、マッケンローの幼い頃からのモチベーションだった。マッケンローは弁護士の仕事で多忙な父が駆け付けてくれた準決勝を勝ち抜くが、試合中の暴言をめぐり記者会見でつるし上げられる。だが、マッケンローには信念があった。審判にも真剣勝負を求めているのだ。「試合には、すべてを賭ける。何もかも出し尽くす。お前らにはわからない」と吐き捨てて席を立つマッケンロー。
同じく準決勝を制したボルグは、シャワー室で倒れるほどのストレスに襲われるが、レナートとの絆を取り戻して立ち直る。「この日のために、すべてを捧げてきた」と決意を新たにするボルグ。

 ストーリー(ネタバレ)

・主な登場人物
ビヨン・ボルグ(スヴェリル・グドナソン)
ジョン・マッケンローシャイア・ラブーフ
レナート・ベルゲリン(ステラン・スカルスガルド
マリアナ・シミオネスク(ツヴァ・ノヴォトニー)
ジョン・マッケンロー・シニア(イアン・ブラックマン)

あらすじがほぼほぼストーリーの解説となっているので、この先は最終決戦と結末について記載します
まだ観ていない方は、閲覧注意!感動が半減してしまうので、観てから読むことを強くお勧めします!

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ついに、世界中が見守るなか、人智を超えた決勝戦が始まる――

対戦者のふたりが登場すると、観客からマッケンローはブーイングされ、ボルグは拍手喝采で迎えられる。第1セットは得意のサーブでマッケンローが勝つ。しかし第2・3セットは冷静なボルグが勝ち取り、第4セットを迎える。焦るマッケンローに「素晴らしい試合だ、君のテニスをしろ」とボルグが声をかけると、第4セットは一進一退の攻防が続いた末、18-16でマッケンローが勝ち、第5セットまで持ち込まれる。マッケンローは歓喜に満ち、観戦席のレナートとマリアナは不安な表情を浮かべる。7回もの勝利のチャンスを逃したボルグ。普通なら冷静でいられるはずがない状況でも、水を飲み気を落ち着かせる。勝敗を決める運命の第5セット、激しい闘いが始まり、ボルグは辛い少年時代のトレーニングを思い出す。

7-6でボルグのマッチポイント、食いさがるマッケンロー。しかしボルグはマッチポイントを取り終に優勝し、コートの上で喜びのあまり跪く。マッケンローはタオルで頭を覆い、涙を隠して悔しさを堪える。彼はボルグとの試合で一度も罵声を上げず紳士的に振る舞い、最後はボルグを祝福する。表彰式でボルグは大歓声を受けるが、素晴らしいプレーをしたマッケンローも観客の心を掴み、ふたりの健闘が称えられた。試合後のパーティーで、ボルグはレナートとマリアナとの絆を取り戻す。
帰国日、空港で偶然出会ったボルグとマッケンローは「いい試合だった」「次は俺が勝つ」と抱き合って別れを惜しむ。翌年(1981年)、マッケンローはウインブルドン決勝でボルグを破り世界王者となり、その年ボルグは26歳の若さで引退した。後年ふたりは親友となり、マッケンローの結婚式ではボルグが付添人を務めた。ふたりはかつてのライバル、最強の敵である。

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感想(ネタバレ含む)

ものすごい映画だった~!
優勝は嬉しいけれど、敗者の悔しがる様を見てたら涙が出てきて
どっちも応援していた自分に気づかされます

スポ魂系の映画は情熱的なイメージが強いですが、
この作品は、もちろん熱いのだけど内なる炎というか、表面的にはすごく落ち着いた雰囲気の映画なんです
そこがかなり現実的でかっこいい!
全面的に闘志ではなく、不安や葛藤、計り知れないプレッシャーをしっかり描いているからかもしれません
実際どこまでが実話なのかわかりませんが、主役のふたりの人生にしっかりフォーカスを当てている

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「氷の男」なんて呼ばれるボルグ自身も、
実はマッケンローのように感情の起伏が激しく、ふたりは似た者同士だったんですね
マッケンローが鳩の鳴き声等で集中できていないと皆が評したときも
ボルグだけは彼の驚異的な集中力を感じ取っていました

また、ボルグだけが5連覇のすさまじいプレッシャーと闘っていて
マッケンローの方が気が楽かと言えば、そんなことはなく
彼は彼で父に認められたいという子供時代からの想いと、そして周りからの野次と闘っていた

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途中の試合で、マッケンローは相手選手のサポーターを隠し、集中力を乱して勝利するようなシーンがあるのですが、試合後、相手選手から「お前は優勝するよ、でも誰もお前を偉大な選手とは思わない、最低の試合だった」と吐き捨てられ、ひとり「すまなかった」と涙するシーンがあります
ちょうど父から「準決勝から観に行く」という手紙をもらい、絶対に負けられないと思ってとった行動だったのかもしれません

マッケンローが会見で記者たちから総攻撃を受けたときの「なぜ誰もテニスの話をしないんだ」「試合には全てを賭ける。何もかも出し尽くす。お前らにはわからない」という台詞を聞いて
ボルグの苦悩を本当に理解できるのはマッケンローだけなのかも、と思いました

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ボルグには、感情を武器にする力を身につけてくれた、レナートという名コーチがいたのが大きかったのでは
実際マッケンローにもコーチがいたのかはわかりませんが、この映画には映りません
翌年引退したボルグでしたが、プレッシャーと戦い、これだけ全てを出し尽くしたなら、引退もわかる・・・
しかしこれが25歳か――――――!マッケンローも22歳ってことだもんね
アスリートって本当にすごいな・・・

 

ボルグ役のスヴェリル・グドナソンですが、めちゃめちゃイケメンです!
テニスの実力だけじゃなくこのルックス、そらファンめちゃめちゃつくわって感じです
サッカーのベッカムみたい
革ジャンやスーツをパリっと着こなし、貴公子のような品格・・・
さすが王者といった感じです

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対するマッケンロー役のシャイア・ラブーフ
この困り眉がめちゃいい表情を出すんですよね~!独特な雰囲気を醸し出す
ボルグと比べると、普通の青年感がまたいいです
彼と言えばトランスフォーマーシリーズ!演技派で好きな俳優さんです

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熱いスポ魂映画ではなく、エモい映画に仕上げているのは
音楽の影響も大きいと思います
このピアノとバイオリン等の弦楽器の旋律・・・めちゃ好きな曲調だわ~!

(サントラはこちら→) https://youtu.be/jPepvi65M8c

ちなみに熱いコテコテのスポ魂映画も紹介しているので、ご参考ください

yumak0.hatenablog.com

後年、ふたりが親友になったというのも納得というか、素敵な話です

テニスやったことないし、細かいルールもわかりませんが
それでも十分感情移入でき、泣けてくるほど素晴らしい映画でしたÜ