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映画やグルメなど、好きなものを紹介していきます

フリーゲーム「迷い子たちのララバイ」ストーリーも絵も上手い!!

どうも ゆうですÜ
今回紹介するのはフリーゲーム

迷い子たちのララバイ
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こちらもクオリティの高いフリーゲームでした!
というか絵がめちゃ上手い!!!
ビジュアルが素晴らしいフリゲはなかなかないと思うので感動です

ストーリーも長めで奥が深くて楽しめました~
アイテムを獲得していったり、ヒントを解読したり
こうゆう謎解きアドベンチャーゲーム大好きです
(2次元ドット絵のシンプルなつくりのなのも嬉しい)
また選択肢等によって、エンディング分岐します

説明・あらすじ

タイトル :迷い子たちのララバイ
ジャンル :ミステリーホラーアドベンチャーゲーム
エンド数 :4つ
所要時間 :6時間程度
制作ツール:RPGツクールMV
サークル名:三番目の羊
作者・作画:日辻杏子・八木夕日

主人公は、とある探偵事務所を営む青年と女子高生です。
ある日届いた謎の手紙に導かれるまま、都心から離れた無人の屋敷にたどり着いた二人は、屋敷の謎、30年前に起きた事件の真相に迫るのでした。
そして、二人は自分の闇と向き合うことになります。

 ※ホラーゲームとして制作しておりますが、ゲームオーバーはありません。恐怖度を例えるのでしたら「わくわくおばけやしき」だと思いますが、少なからずホラー要素を盛り込んでおりますので、プレイの際はご注意くださいませ。

ブラウザ版フリゲなので、PCでもプレイできると思いますが
私はスマホでプレイしました

プレイはこちらから

game.nicovideo.jp

次は、ストーリー解説になります
完全ネタバレですので、未プレイの方は閲覧しないことを強くお勧めします!
また、ストーリーのみなので、ゲームの攻略についてはこちらをご参照ください

迷い子たちのララバイ<攻略ヒント> - Privatter

ストーリー(ネタバレ)

・主な登場人物
砥上弦(とがみげん)探偵、霊感がとても強い
来海沢光(くるみざわひかる)自称探偵助手、霊に狙われやすい
ー神代家の幽霊ー
瑛士(えいじ)神代家一人息子、音楽家
百合子(ゆりこ)瑛士の妻、病人
ひより 瑛士と百合子の娘、ピアノの才女
雨宮詩乃(あまみやしの)神代家使用人
雨宮彩織(さおり)詩乃の娘、歌の才女

探偵事務所を営む弦は、光の唯一の親族として面倒を見ていた。自称探偵助手の光は、事務所に届いたある手紙を差し出す。それは探し物の依頼で、30年前に謎の火災事件があった音楽一族「神代のお屋敷」からだった。弦は光に内緒でとある組織を追っており手がかりを掴むため、ふたりは屋敷へ向かう。

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屋敷に入り霊感の強い弦は、成仏できずにいる火災で亡くなった多くの霊の存在を感じとると、入口が閉ざされ出られなくなってしまう。仕方なく屋敷内を探索し、亡霊たちを縛り付けている元凶を探すことに。段々と神代家に関わる人物像が明らかになっていくのだった。神代家専属カメラマンに遺品の撮影道具を探して渡したり、料理長の命令で配膳を手伝ったり、神代家のファンにピアノの楽譜を渡してあげたり。様々な霊の望みを叶えてあげることで、彼らが既に亡くなっていることを自覚させてあげるのだ。ロープを使って2階のバルコニーから降り、一旦外に出られたふたりは、館の入口をおびただしい量の人形が封鎖していたことを知る。(ここで捜査を諦め帰ることを選択するとEND4「見過ごした闇」へ。数日後、弦はひとりで屋敷に戻り、組織に捕まってしまう)

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その後、神代家専属医師の霊に出会い、これ以上深入りすると命の危険が伴うと忠告され、弦は心の診療を受ける。しかし彼には命よりも大事な使命があり、根負けした医師は彼を見守ることにする。そして一番思念が強い使用人の雨宮詩乃により、瑛士の部屋へ入れずにいた。彼女は幼少期から神代家の一人息子である瑛士を密かに慕っていたが、使用人家系という血筋により叶わぬ夢だった。彼を忘れるため都会で別の人と結婚し子供をもうけるが、瑛士が素性の知れない百合子と結婚したことを知り、再び執着心が芽生え離婚、娘の沙織を連れて神代家に戻ってきたのだった。しかし百合子が病気で亡くなると、憎くも強く惹かれていた執着心をぶつける対象を失い、その強い思念体が現世に留まり続けていた。娘の沙織に気に入られた弦は、彼女の協力で瑛士と百合子の仲睦まじい写真を見せ、一旦詩乃の魂を落ち着かせる。(ここで必要なアイテムを手に入れていないとEND3「同じ穴の狢」へ。瑛士の怨念に負け「俺とお前は同じ末路を辿る」と告げられ、悪霊に光を殺されてしまった弦は、彼女を生き返らせるべく組織の闇の力に服従してしまう)

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瑛士の部屋へ向かうと、そこには百合子の霊がいた。彼女は病死してからずっと誰にも気づかれず「瑛士の未練」に囚われていた。長らく孤独だった彼女は一瞬弦を引き込もうとしたが理性を取り戻す。弦と光は彩織の頼みもあって、また手紙の送り主と思われるひよりの霊と、まだ見ぬ瑛士の霊を探す。書斎から地下に降りる梯子を見つけ、弦が先に降りていくと落下してしまう。目を覚ますとそこは地下水路だった。色んな場所を行き来できる彩織の力を借りて、弦はついに瑛士の秘密の研究室と、彼の遺骨を見つける。そこには降霊術に関する資料や日誌があり「ライアル教会」について書かれていた。それこそ弦が追い求めていた組織である。瑛士は最愛の妻の死に耐えられず、娘のひよりに百合子の霊を降霊させる予定だったが、詩乃がひよりと彩織を入れ替えていたため、失敗に終わる。詩乃は彩織を神代の人間として扱って欲しかったのだ。術が行われた演奏会の日、音楽堂にいた人間は全員、生贄となり人体発火により全焼する。瑛士は死しても尚、術を成功させることに固執していたのだ。弦は瑛士の骸に部屋で百合子がずっと待っていることを伝え、結婚指輪を拝借する。その後、彩織に弦と光が血縁関係ではないことを見抜かれると、自身の過去を振り返る弦。一方、光は1人ひよりの霊を探すことにする。元々霊に憑かれやすい彼女は、より強力な霊感の弦が離れたことにより危険な状態になるが、ひよりの導きのもと、敷地内にある納屋に辿り着く。幼少期の記憶がない光は、ひよりの協力で自分の過去と、弦が抱えているであろう秘密と向き合う決心をするのだった。

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※ここから話の根幹的なネタバレです!未プレイの方は特に閲覧注意です!

弦は幼い頃父親を亡くすが、霊感の強い彼は、母に父がずっと傍にいることを告白したことで、捨てられてしまう。児童院を営む優しい老夫婦に引き取られると、彼は霊感のことを隠し、優等生であることに努めた。弦が10歳になったとき、老夫婦に孫が誕生する。それこそが光だった。愛に飢えていた弦は、生まれたばかりの光を見て初めて感動し涙する。しかし3年後、光の両親は交通事故で亡くなってしまうのだった。寂しがる光に、弦は近くに両親がいることを打ち明けると、唯一彼の霊感を信じ、受け入れられたことで「光の幸せ」だけが彼の生きる目的となる。しかし、光の祖母は娘の死を受け入れられず、ライアル教会の教祖のもと、8歳の孫・光に娘を降霊させようとする。降霊術の生贄として児童院の子供たちが犠牲となるが、祖父の妨害により降霊は失敗に終わる。そのため、魂一つ分空いたままの光の器に霊が惹きつけられるようになり、彼女はそれまでの記憶を失うのだった。弦は高校卒業後、探偵である光の大叔父に弟子入りし、独立を機に懇願して光の後見人となったのだった。

地下水路から納屋への梯子を見つけた弦は光と再会し、百合子の元へ結婚指輪を届ける。やっと会えたふたりの魂は、屋敷に囚われていた全ての魂とともにあの世へ旅立つ。全てを解決した弦と光は、お互いの過去と決着をつけるため「音楽堂」へ向かう。

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音楽堂にいたのは、全ての元凶・ライアル教会の始祖「ハティ・ライアル」だった。ハティはずっと光を狙っており、光の護衛役として弦を見込んでいたのだった。弦の目的は、光から幸せを奪ったハティへの復讐で、隠し持っていた銃を取り出すが、光が制止しハティに真の目的を問いただす。それは、自分を蘇生し不老不死にして亡くなった母を現世に蘇らすことだった。ひよりと光は母の生まれ変わりであり、降霊術の適合者だった。ひよりを失った今、唯一の希望は光だった。弦は光の未来を守るために銃口をハティに向ける。(ここで撃つとEND2「二人きりの未来」へ。不老不死のハティは結局死なずその場を立ち去るが、光にも銃口を向けてしまった弦は自責の念に囚われる。そんな弦を支えるため光はふたりで逃亡し生きることを決める。ふたりが姿を晦ましたことを知ったハティは「束の間の平穏を楽しむといい、僕から逃れることはできないさ」と笑うのだった)

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弦は結局撃つことができず、銃をその場に捨てる。そのとき光がハティを抱きしめると、ずっと光の中に眠っていた母の魂が「愛しの我が子。これからずっと一緒よ」と語りかける。そのときハティは自分は母の元に還りたかったのだと知る。するとハティの器であり、ずっと生に固執していた「スコル」の身体が、ハティの魂を解き放つ決意をする。スコルは、ただ死ぬ運命だった自分の身体を差し出してでも生きたいと願っていた少年だった。ハティはやっと自分の分身であるスコルとも対話でき、感無量となる。人体発火が始まる前に光は一旦避難し、二人切りになったところで弦はハティの首を締め、ずっと望んでいた復讐を果たす。死なないハティは弦に別れを告げる。するとどこからともなく優しいピアノの音色が聞こえてくる。「会えて嬉しいよ、ひより」「あのとき、聞かせたかった曲《迷い子たちのララバイ》よ」彼女の目的は、生前一度会った不思議な少年初恋の相手であるハティを救うことだったのだ。ハティとともに音楽堂は再び燃え上がる。

探偵事務所に戻ると、なぜか彩織の霊も憑いてきていた。弦に懐いてしまった彼女は、どこでも移動できることを武器に調査に役立つと自負し、3人で「霊能探偵事務所」として再スタートするのだった。(END1「迷い子たちの未来」)

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感想(ネタバレ含む)

迷い子たちのララバイ
曲名だったのね〜!最後のオチがよくできている〜!

END4のオチも実は痺れます!「そいつはもう、俺じゃない

登場人物一人ひとりのキャラ設定がしっかりとしてあり、色んな思惑やエピソードが入り混じっていて、とっても面白かったです!
台詞もとてもエモい!
主人公の弦と明るい光に、そんな暗い過去があったとは・・・
最初は思いもしませんでした
異常なまでに光の幸せにこだわる弦と、弦を尊敬し力になりたいと思う光
ダークなエピソードがあっても、恋愛要素はほぼなく、あくまで良き”相棒”として爽やかに締め括っているところが、またこのゲームの魅力かもしれません

黒幕のハティでさえも、なんか最後は良いエピソードでした
大量殺人犯なんですけどねw

ストーリーでは割愛してますが、雨宮詩乃に至っては一部歪んだ経験も・・・可哀そうな女性ですけどね
逆に子供の彩織ちゃんが強かな女の子で良かったです
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その他、ストーリーで割愛した部分を一部、以下にまとめます

ライアル教会の補足説明
その昔、英国。霊媒師であり占い師である母の力を、軍人の父は軍事利用していた
母は跡継ぎとしてハティを霊媒師として育てるが、長くは生きられなかった
弟のロバートには霊能力がなかったため、母はハティを生き返らすことにする
素性も知れぬ、ただ死ぬ運命にある少年スコルにハティを蘇生し、不老不死となる
しかし戦争が終わり、父は用済みとなった母を殺してしまう
父を殺したハティはその後、ライアル教会を立ち上げ、母への愛情かも憎しみかもわからない感情のもと、彼女を生き返らすことを目的に生きる
軍事教育を受けたロバートは、兄の右腕となり教会の表向きの長として行動を共にしていた(現在老人)
兄の死後は、事件が大事にならぬよう根回しをしたと考察される

瑛士と百合子の馴れ初め
「神代の楽譜」で有名な、歴代の音楽一族「神代家」
先代(父)に反発していた瑛士は、家を飛び出し都会で百合子と恋に落ちる
百合子は病気で長く生きられないことを理由に別れを切り出すが、逆に瑛士にプロポーズされる
彼女の安静を考えて、専属医師のいる「神代家」に戻ることに
先代には、後を継ぐことを条件に結婚を許してもらう
ひよりが生まれ幸せな生活を送っていたが、病気が悪化し亡くなってしまう
瑛士は覚悟していたはずが、最愛の彼女の死が受け入れられず、宗教(ライアル教)にのめり込んでいく
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細かいところまで設定されていて、まだまだ割愛した部分がたくさんあります
そこはプレイしてからのお楽しみ!

また、舞台が音楽家の家ということもあり?
音楽も落ち着いていて雰囲気に合っており、とてもよかったです

そして何よりキャラクターデザインや挿絵が上手すぎる
プレイしていて挿絵を見るもの楽しみになります
実況プレイ動画もありますが、各エンドの挿絵は掲載を控えるので、 ぜひ実際にプレイして楽しんでいただきたいですね

また、全てのエンドをクリアすると、タイトル画面から
おまけページ」をみることができます!!!
本編未公開の情報やデザインなど、見どころ満載!
ぜひ全クリしてチェックしてみてください

また同じような面白いゲームをやりたい~!Ü