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映画やグルメなど、好きなものを紹介していきます

プラド美術館200周年記念!ベラスケスやゴヤなど

どうも ゆうですÜ
今日は プラド美術館 200周年記念日!
(はい、Google検索のロゴで知りました笑)

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all from official site

200年ってすごいな~!
スペイン旅行で訪れたことがあるのですが
有名な絵画や印象に残る絵画がたっくさん!

プラド美術館について

スペイン・マドリードにある、歴代スペイン王家のコレクションを展示する美術館。

1819年11月19日「王立美術館」として開館(~本日で200年!)
1868年の革命後「プラド美術館」に改称
現在は文化省所管の国立美術館

1785年カルロス3世の命により設計が始まる。
当初の目的は博物館だったが、カルロス3世の孫フェルナンド7世が、妻マリア・イサベル・デ・ブラガンサの意見を受けて美術館とした。

油絵:約7,600枚、彫刻:約1,000点の他、美術史に関する書類も含め、国内外数多くの作品が収められている。


Bienvenido. Museo Nacional del Prado

(この動画めちゃめちゃカッコイイです!!!)

公式サイト(スペイン)Museo Nacional del Prado

観光オフィシャルサイト(日本)

www.esmadrid.com

ゴヤについて

特に印象に残っているのが、スペインの宮廷画家「ゴヤ」の暗~い絵ばかりが飾られている間 通称「黒の絵」シリーズです
一番有名なのはきっとコレでしょう
我が子を食らうサトゥルヌス
※サトゥルヌス:ローマ神話の農耕の神。自分の子に殺されるという予言を恐れ、5人の子供を次々に呑み込んでいったという

Saturno devorando a un hijo

「黒の絵」とは、宮廷画家ゴヤが40代のときに病により聴力を失ってから、70代でマドリード郊外に「聾者の家」と言われる別荘で描き、飾られた14点の作品です
元々ゴヤがつけた作品名はなく、プラド美術館に展示される際に後からつけられたものだとか…

黒の絵14点 ※全てプラド美術館にあります
「我が子を食らうサトゥルヌス」「運命の女神達」「魔女の夜宴」棍棒での決闘」「食事をする二老人」「アスモデア」「サン・イシードロの巡礼」「砂に埋もれる犬」「二人の老人」「読書」「ユーディットとホロフェルネス」「自慰する男を潮る二人の女」「異端審問」「レオカディア」
※解説
アスモデア(アスモデウス):ユダヤ教キリスト教の好色な悪魔
サン・イシードロ:近郊の泉から水を引きかんばつを回避させたマドリード守護聖人
ユーディット:敵国の将軍ホロフェルネスを騙し首を切った美しい未亡人
レオカディア:別名「誘惑する女」ゴヤの家政婦であり恋人でもあったとされる女性

老人の何とも言えない暗い表情や「自慰する男を潮る二人の女」のニタ笑いする女の表情といったら・・・!
この空間に長らくいたら気がおかしくなりそうなくらいの重々しい空気を醸し出しています

ゴヤの映画「宮廷画家ゴヤは見た」も観たことがあるのですが
それを見るとスペイン独立戦争や異端審問の、これだけ暗い絵を描く当時の時代背景がわかります
あの美しいナタリー・ポートマンが醜く廃れていく体当たり演技にも強く胸を撃たれます
また映画の紹介もしたいと思います・・・

しかしそんな暗い絵ばかりではないですよ
ゴヤの有名作「裸のマハ」&「着衣のマハ」など、美しい絵もたくさん
(暗い絵だけど有名な「マドリード、1808年5月3日」や「巨人」もあります)

La maja vestida

ベラスケスについて

もうひとつ印象に残っているのが同じくスペインの宮廷画家「ベラスケス」の
ラス・メニーナス」(スペイン語で「女官たち」)

Las meninas, o La familia de Felipe IV

謎かけのような絵画で、左端には大きなキャンバスを前にベラスケス自身が描かれていて、こちらを見つめています
また背景にある鏡には国王夫妻が写っていて、彼らは絵の外側・鑑賞者の位置にいます
つまりこの絵は、国王夫妻の視点から描かれていて、我々鑑賞者は夫妻と視線を共有しているのです!奥深い!
国王夫妻の位置も含め7層で描かれているため、奥行と立体感がものすごいです
光の陰影も立体感をよく出しています
特に王女は光り輝き、何よりも注意を引きますね
ちなみに右側にいる、小さいけれど大人の顔をした人は、軟骨無形成症の小人だそうです

また、ベラスケスは宮廷画家だけでなく、鑑定家としても有名で、プラド美術館のコレクションのほとんどは、彼の指示で集められたとか!
イタリアのラファエロティツィアーノオランダのルーベンスも絵もそのうちの作品だそうです

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ラファエロ「聖家族」

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ルーベンス「五感の寓意(嗅覚)」

(※他、視覚・聴覚・味覚・触覚もプラド美術館にあります)

 

あと個人的に好きなのは、ギリシャの画家「エル・グレコ
中指と薬指がくっついた細長い手や細長い身体、キラキラした瞳が、まるで少女漫画のようだと言われています(画像は「受胎告知」)

La Anunciación

その他もオランダの「ブリューゲル」や「レンブラント」など、有名な画家の絵画がたくさんあります

世界五大美術館のひとつ

世界五大美術館とは
アメリカ、ニューヨークにある「メトロポリタン美術館
フランス、パリにある「ルーブル美術館
ロシア、モスクワにある「エルミタージュ美術館
イギリス、ロンドンにある「大英博物館
そしてスペイン、マドリードの「プラド美術館」です!

個人的に下3つは訪れたので、生きている間に上2つも行って制覇したい!
ちなみに世界七大美術館だと、あと
ドイツ、ミュンヘンにある「アルテピナコテーク」
バチカン市国にある「バチカン美術館」
だそうです
バチカン美術館は行ったので、あとはアルテピナコテークか…!行きたい!

どの美術館も日本では考えられないくらいでかいですし、建物自体も歴史があって、ものすごい豪華な装飾だったりします!
1日では観切れない!もっとゆっくり観てみたいです

しかも模写している人や、場所によっては写真もOKだったりするんですよね(フラッシュはNG)
この辺、日本では見られない光景だと思います

フランスに行ったときはなぜか「オルセー美術館」に行きました・・・
オルセーもとてつもなくでかいのですごかったですが、パリにはもうひとつ
オランジュリー美術館」もあるんですね すごいな~ さすが芸術の都

 

スペインに訪れたらガウディ建築などのバルセロナも最高ですが
ぜひマドリードプラド美術館へ!Ü
グラナダの「アルハンブラ宮殿」とコルドバの「メスキータ」も圧巻でしたよ)